コロナ禍の中で、人々のライフスタイルは大きく変わりつつある。毎日通勤することが重要だった時代には、より都心部に近い場所で暮らすことが重要視された。家は帰って寝る場所という認識しかないため、最低限の賃貸物件が注目されていた。
しかしコロナ禍によりテレワークが普及し、在宅勤務が当たり前になると、そういった物件は好まれない。たまにしか会社に行かないのであれば、都心部から離れていても比較的広い家に住みたい、という志向が出てくる。
そんな時代だからこそ、通勤向けの特急が注目されるのだ。有料特急での快適な通勤は、在宅勤務時代だからこそ注目される。
通勤向け特急は、単に値上げしただけでなく、金額に見合った快適性も備えている。私鉄の見よう見まね、間合い運用といった試行錯誤の時代は、終わりを告げて久しい。快適な通勤を志向するこの時代だからこそ、JR東日本は、通勤向け特急を企業戦略として普及させようとしているのだ。
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