3月5日、ドル円為替は一時108円を突破し、2020年6月以来、約9カ月ぶりの円安水準となった。
コロナショック後、円高に向かっていたドル円だが、1月から反転し円安へ(グーグル)
ドル円はコロナショックが襲った20年3月に110円を超えるまで急上昇。その後、ゆっくりと下落を続け1月には102円台まで円高が進んでいた。
「かなり早いペースでドル高、円安の動きが強まっている。背景には米国長期金利の上昇がある。低金利環境を続けると当局が言う一方で、バイデン大統領も大型の景気刺激策を取っており、市場は景気回復を見込んでいる。そのため、実質金利のマイナス幅が縮小し、ドル安相場の修正につながった」(三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト)
市場では、米国長期金利の上昇が続いており、米10年債の利回りは1.5%を超えて推移している。
→その後、円安はさらに進展し109円台に
日米実質金利の推移。米10年債利回りから期待インフレ率を差し引いて算出したもの。米国実質金利の上昇(マイナス幅縮小)でドルが買われた(三井住友DSアセットマネジメント)
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