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コロナ禍でもボーナス支給 “伊豆の名店”に押し上げた「おか田」2代目店主の手腕「年に2回の小言の時間」(3/5 ページ)

» 2021年03月25日 18時22分 公開
[河嶌太郎ITmedia]

家族的経営のマネジメントの要点

――マネジメントについてもお聞きしたいと思います。おか田では従業員はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

 大体15人前後います。繁忙期だとアルバイトも入れて最大で20人になる時もあります。このうちの半分が親戚で、僕の両親や姉と妻もいます。息子がいる日もありますね。この他も全員地元の人達です。仕事というよりも、家内工業の感じが強いですね。

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――半分身内だと、マネジメントの面では逆にやりづらいところはないですか。

 創業者は両親なんですが、あまり口は出さないでくれています。聞けば教えてはくれますけれども。みんながみんな、それぞれのプロフェッショナルだと思って僕は任せています。

タカアシガニの茶碗蒸し

――親族以外の従業員はどのような感じで働いているのでしょうか。

 5年以上にわたって働いてくださっている方がほとんどですね。中でも板前さんは20年ぐらいいます。長く一緒に働いてくれる方が多くとても感謝しています。一方で、新しい風も欲しいなと思うところもありますけどね。

 ただ、アルバイトなど新しい人も来てくださるのですが、家族的経営の雰囲気が強いので、合わない人はすぐに辞めていきます。一方で、合う人にとっては会う部分もあり、楽しく仕事をしてくださっています。例えば客席の業務だと、どこかを拭いている「フリ」をして休むとかそういうこともできると思うんですけど、皆さんそういうずるさがないんです。感謝感謝ですね。

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