筆者が訪れたのは、緊急事態宣言下の神奈川県内にある店舗です。お昼のピークタイムを過ぎた時間でしたが、店内は満席。外では、2組の家族連れのお客さまがウェイティングをしていました。
筆者も10分程度待って店内に入ることができました。店内にいる20分程度の間に、3組のお客さまがテークアウト専用窓口で商品を受け取っていました。
王将フードサービスでは、待たずにテークアウトの注文ができるように、専用のWebサイトを立ち上げ、利用客数をどんどん増やしています。
同社では以前からテークアウトに取り組んでいましたが、デリバリーの戦略はどうでしょうか。直近の決算説明会資料などを確認すると、出前館やウーバーイーツの対応店舗を326店舗にまで拡大していることが分かります(2020年9月末時点)。また、今後も順次対応店舗を拡大していく方針だとしています。
こうした実績を見ると「他の外食企業も、もっとデリバリーなどを強化すればよいのに」と思われる方も多いと思います。実際、当社にも1年前から「新たにデリバリーを始めたい」というご相談が多く寄せられるようになりました。
確かに、「売り上げ」だけを見ると大きく業績に寄与しているように感じます。しかし、「売り上げが増えても利益が残らない」ケースは少なくありません。
次は、デリバリーのビジネスモデルを分析してみましょう。
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