CCCが銀行参入、サービス利用でTポイント付与

» 2021年03月31日 11時43分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 住信SBIネット銀行と、カルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のTマネーは3月31日、T会員専用の銀行サービス「T NEOBANK」の提供を開始した。預金、決済、融資などの銀行機能を備え、セブン銀行やローソン銀行のATMで入出金が行える。サービスの利用によってTポイントを付与することが特徴。

 住信SBIネット銀行がパートナー企業に銀行機能を提供する「NEOBANK」サービスを使って実現した。利用者はT会員専用の住信SBIネット銀行口座を開いて、サービスを利用する。

銀行の各サービスの利用でTポイントを付与することで、会員の囲い込みを狙う

 実態は、T会員限定で口座を開設できる住信SBIネット銀行の専用支店であり、Tマネーが銀行代理業者として取引の媒介を行う銀行サービスとなる。ただし、既に住信SBIネット銀行の口座を持っていても、開設が可能。

 住信SBIネット銀行はNEOBANKサービスの展開を進めており、日本航空顧客向けの「JAL NEOBANK」を提供しているほか、ヤマダ電機向けにも同様の取り組みを提供する予定。銀行機能をサービスとして顧客基盤を持つ企業に提供する取り組みは、Banking as a Service(BaaS)と呼ばれ、昨今欧米を中心に広がりを見せている。

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