しかしなぜ、取り扱う商品が椎茸だしとかんきつ類、関連書籍だけなのか。その理由について担当者は「毎日の繰り返しの中で出会うことのないマニアックな製品と、文化的な背景を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
専門企業である強みを生かし、さまざまな種類のみかんや椎茸だしを取り扱う。また、それらに関わる関連図書を並べることで「深い買い物体験」ができると説明する。店内には他のお客がいないため、余計なことを気にせず商品の色や香りの違い、商品の理解を深められる利点もある。
「誰かの偏愛に触れることは楽しい。私たちは椎茸をこよなく愛していますが、別の何かを愛する人の話をもっと聞きたい、知りたい、コロナ禍でも誰かの偏愛に出会うシーンを提供したい。そんな気持ちで今回の『偏愛ソロショッピング』をオープンしました」(担当者)
担当者は、同店を「実験的な店舗」と説明する。今後出店者の追加や変更などもあり得るとしていて、地域の幅広い層に親しんでもらえる店舗づくりをしたいと意気込む。
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