慢性的に睡眠不足――。そういわれる日本人の平均的な睡眠時間はどれくらいなのだろうか。日本を含めた14カ国の睡眠時間について調査したところ、日本は2020年の平均睡眠時間が世界で最も短く、6時間22分19秒であることが分かった。
調査はヘルスケアデバイスを手掛けるフランスの企業Withings(ウィジングズ)が、日本を含めた14カ国の睡眠データを発表したもの。データは、同社の睡眠を記録する製品のユーザーデータを集計。睡眠時間に加え「いびき」「睡眠時の呼吸の乱れ」に着目し、各国を比較した。
調査によると、日本は20年の平均睡眠時間が世界で最も短く、6時間22分19秒だった。年間で毎日の平均睡眠時間が6時間を下回ったユーザーの割合は32.13%で、「ショートスリーパー」の割合も最多となっている。一方、睡眠時間の長さがトップ3となった国はいずれも西ヨーロッパの国で、1位にベルギー、英国、フランスと続いた。
いびきについては、同社のサウンドセンサーを備える「Sleep」で検出した。いびき時間に着目すると、平均で最も長くいびきをかいている国はイタリアで44分46秒、次いでドイツ、オーストリアとなった。日本は平均時間38分43秒で4位に。一方、いびきをかいている時間が短い国1位は米国で、次いでカナダとなった。
いびきの時間について日本の男女別でみると、男性40分23秒、女性24分19秒と男性が女性を大幅に上回っている。
「呼吸の乱れ」のデータでは、呼吸の乱れが高い水準を占めているユーザーは米国が最多で6.56%。一般的に呼吸の乱れといびきには強い関連性があるとみられているが、今回は逆の結果となった。呼吸の乱れに関しては米国の高い肥満率に起因していると考えられる。一方、日本で呼吸の乱れが「高い」とみられているユーザーの割合は3.14%となり、2.59%のフランスに次ぐ低い国となった。
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