メルカリは4月30日、2021年6月期第3四半期(7-3月期)決算を発表した。売上高769億円(前年同期比44.1%増)、営業利益15億円(前年同期は202億円の損失)、経常利益14億円(同203億円の損失)、四半期純利益35億円(同222億円の損失)で増収増益になった。
第3四半期連結売上高は過去最高を更新した。日米の継続的な成長に加え、米国のメルカリでテイクレート(受託販売手数料、取引手数料の割合)が前年比1.5倍となったことも寄与している。また、将来利益の最大化のための投資を再開するも、各事業の収益基盤の改善も功を奏し販売総額は好調に伸長した。
国内のメルカリ事業では、プロモーション施策を中心に新規ユーザの獲得数は順調に進捗し、前四半期比100万人強の増加、それに伴いGMV(流通取引総額)は前年比27%増となった。メルカリの米国事業でも、マーケティング施策を通じブランド認知度を改善した結果GMVが好調に推移した。また第2四半期途中で導入した決済手数料の影響で収益基盤が改善されたことにもよる。
コード決済事業のメルペイは4月21日時点で利用者数1000万人を突破した。収益力の強化に向け「与信」における定額払い利用者数の増加を中心に進捗した。また、4月28日に暗号資産やNFT領域での事業を検討する連結子会社「メルコイン」を設立。今後はビットコインで「メルカリ」の売上金を受け取れる機能や、メルペイ残高を利用して資産運用ができる「ふえるお財布」サービスにて、ビットコインを購入できる機能等を提供していくとしている。
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