私たちは何かを決めようとするとき、価値というものを必ず考えています。自分の内には、経済的価値や美的価値、道徳的価値などいろいろな価値軸があり、それらが複雑にからまって価値観全体をつくりあげています。
決めることが困難になるのは、その物事が複数の価値軸にまたがり、評価が相反するときです。いわゆる「ジレンマ(葛藤)」 「トレードオフ(こちらを立てれば、あちらが立たず)」の問題です。
例えば、担当製品で天然素材を使うよりプラスチック素材を使うことが安価になるとき、後者に切り替えるのは経済的価値から見れば正しい選択です。しかし、外見のナチュラル感が失われ安っぽくなるのは美的価値のうえでマイナスです。また、地球環境を守るという道徳的価値の観点で正しくありません。
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