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村山昇

村山昇がアイティメディアで執筆した記事一覧です。

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記事一覧

答えは無限にあり:

仕事現場では多くの人が「自律が大事だ」「キャリア自律しなくてはいけない」とよく口にします。しかし「自律|自律的に働く」がどういう状態であるのか、ましてや「自律」を育むことがどういうことなのかを明解にとらえ、発信しようとしてきませんでした。本稿ではその「自律」をある角度からながめてみます。

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「快」と「泰」のキャリア考:

ひとくちに「仕事が楽しい」と言っても、それが「情」寄りで楽しいのか、「意」寄りで楽しいのか性質の違いがあります。生産年齢者として50年、人間として100年生きるとき、この「情」ベースから「意」ベースへ、「快」の追求から「泰」の志向へのマインド・シフトともいうべき意識転換が重要ではないでしょうか。

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就労意識観点:

HR部門が「スキル観点」の人材ポートフォリオを考えるのは、もはや当然のことです。しかし人材がますます流動化する昨今、さらには成果主義やジョブ型採用が広がる流れの中では、これだけでは不十分です。「就労意識観点」ともいうべき人材ポートフォリオを持つ必要があります。

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2つの創造が必要:

2者間のコミュニケーションにおける「伝える/伝わる」の面白いところは、2つの創造を越えねばならないところです。第1に送り手の「発信・表現」という創造があり、第2に受け手の「受信・読解」という創造があります。送り手側のコミュニケーション技術だけが進んでも、受け手の読解力が育たなければ、豊かで厚みのあるコミュニケーションは生じません。

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「分けてあげたい」心:

働くことを通して、自分という「器」をこしらえる。そして「器」を満たす。さらには、満たしたものを他に分けてあげる。これらの作業プロセス自体が「仕事の喜び」といえるのではないでしょうか。

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3つのステップ:

「決」の字は、「さんずいへん」に「えぐる」という組み合わせです。これは大雨で川の水が増し、大規模な洪水が起きそうな切迫した状況の中で、堤防の一部を切って水を流し、被害を最小に留めるかどうかを判断することを示しています。そんな心労を伴う「決める」ですが、さて「決める質」を決めるのは何なのでしょう……。

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勝負は2つある:

勝負には2つあります。「他者との勝負」と「自己との勝負」。自己との勝負を「克己(こっき)」といいます。私たちは一瞬一瞬、「自分に克つか/妥協するか」という“篩(ふるい)”にかけられています。その無数の内なる戦いの蓄積が、自分のなりゆく先を決めています。

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偉大な事業家は:

「それって主観的な見方だよね。もっと客観的にながめないと」――。ビジネスシーンで、このようなフレーズをよく耳にする。主観よりも客観のほうが優れていることをにじませているわけだが、本当にそうなのか。

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他律は悪か:

自律(正)×他律(反)→合律(合)の進化は、観点を変えれば、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂)のダイナミズムといってもいいでしょう。あなたが所属する事業組織には、個と組織の「合律的」ダイナミズムが健全に起こっているでしょうか。

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人間のAI化が問題:

AIが人間の職を奪うかどうかの議論において真の問題は、AIの高度化ではなく、むしろ人間のAI化です。つまり、人間がAIと同じ土俵に下りてしまっていて、物事の処理能力で競走をすることです。それを防ぐのは能力の高次化ではないでしょうか。

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次代のキャリア観:

人生100年時代を迎え、働き方改革以上に大事になるのは、どのようなキャリア観を持つかではないでしょうか。これまでは「成功を目指すキャリア」が主流だったかもしれませんが、これからは「健やかさのキャリア」が重視されるはず。その理由は……。

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「仕事人」か「会社人」:

スポーツの世界では「日本は組織力に優れているが、個人の力となるといまひとつぜい弱で、大事なところで勝ちを逃す」といったことがよく言われている。では、自分自身は「個として強い職業人」なのか。考えてみたところ……。

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新社会人に贈る:

この春、就職する新社会人は、いまどんな気持ちでいるのでしょうか。不安と期待……そんな気持ちが入り混じっているかもしれません。これから何十年と続く職業人生の出発にあたり、大切なことをお伝えします。それは……。

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方法やプロセスはその人そのものを写す。方法やプロセスにかけた厚みこそ、その人の厚みになる。だから私たちは安易に教わりすぎてはいけないのだ。

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「仕事」というものは、1人で閉じてできるものではない。今日の自分の仕事は、他者が行ったさまざまな仕事がインプットとなり土台となったものだ。そして自分がアウトプットした仕事は、次に誰かの仕事の材料や土台となるかもしれない。こうして世界は、無数の仕事によって織り成されている。

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ストレスフルな社会にあって、本当に元気になるために必要なことは何か。それは「決意」することだと筆者は言う。

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乗り物の好みは人さまざまだ。安定した運航で遠くまで連れていってくれる大型船がいいという人もいれば、目の前の岩山を、オフロードバイクでケガを承知で駆け上がりたいと衝動が走る人もいる。職選びもまた同じである。

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五輪の選手たちから感動・勇気をもらった私たちは、今日から何にそのエネルギーを生かすか? それをうまく生かしてこそ、選手たちへの本当の「ありがとう返し」になるのではないか。

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ますます短期的な成果が求められるビジネス現場にあって、「結果を出すこととプロセスを作ることのどちらが大事か?」はとても悩ましげな問題です。このテーマを深く考えることは、結局、「働くとは何か?」「仕事の幸福とは何か?」につながっていきます。

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自分の職業選択について考える際、職を変えるにしても、現職にとどまるにしても、それぞれにリスクはある。今回は、そのリスクの主なもの6つについて考えてみた。

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しばしば、ビジネスパーソンたちが口にする「仕事がツライ」という言葉。筆者は、この「仕事のツライ」に対して個人ができうる最大の処方せんは、楽観主義を持つことだという。

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ディズニー映画『ファンタジア』。ミッキーマウスふんする「魔法使いの弟子」は箒(ほうき)に魔法をかけ、自分に代わって水くみをさせるが……。この寓話からあなたは何を学び取るだろうか。

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さまざまな研修現場で若いビジネスパーソンたちから「転職は会社への裏切りなのか?」という質問をもらうという筆者。その質問に対して、こう答えているようだ。

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「スティーブ・ジョブズが禅に傾倒していた」と日本人は誇らしげに語るが、当の私たちはどれほど自国が育んだ思想・哲学を知っているだろうか。今回はその1つ、「因果倶時」「因果一如」を見つめてみる。

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私たちは物事の抽象度を上げて大本の「一(いち)」をモデルでとらえることができれば、それを10個にも100種類にも具体的に展開応用することができる。モデル化によって「一」をとらえなければ、いつまでたっても末梢の10個を丸暗記することに努力し、100種類に振り回されることになる。

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時間を効率化して使うことは問題ではない。むしろ奨励されるべきだ。しかし、そこには常に「即席文化」を生む力が働く。そして最も恐るべきは、時間に人間が使われるようになることだ。

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本当の祈りは「他からこうしてほしい」とおねだりすることを超え、「自分が見出した意味のもとに何があってもこうするんだ」という覚悟である。祈りがそうした覚悟にまで昇華した時、その人は嬉々として、たくましく動ける。

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