根本的な問題提起として、そもそもレジ袋は余りものを活用したエコ意識の高い製品なので、「誤解されている」といった意見もある。
ポリエチレン製レジ袋を主製品の1つとしてきた清水化学工業(東京都足立区)では、清水充社長が公式Webサイトの代表あいさつで「原油をガソリン、重油等に精製した残りもの・余りものから生成されるポリエチレンは、その観点ではそもそも省資源です」と、綴(つづ)っている。つまり、石油資源を無駄遣いしているのでなく、いわば廃棄物を有効活用した製品なのだ。資源循環的で安価で丈夫。むしろ万人に喜ばれる、今日的に言えば、SDGsで通用する製品ではないだろうか。
一方、同社は「海洋プラスチックごみの問題は、ポリ袋・ポリ包装材がその全体量に占める割合は小さいとはいえ、乗り越えなければならない課題であり、海洋生分解性ポリエチレン袋の開発などの解決策に弊社も真摯(しんし)に取り組みたい」と、さらなる技術開発への決意を表明している。
なお、政府も全てのレジ袋を有料化せよと命じていなくて、バイオマス素材(植物由来原料)を25%以上使用、海洋生分解性樹脂配合率100%、厚さ50ミクロン以上、いずれかの条件を満たしていれば無料で配れる例外規定を設けている。
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