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» 2021年06月03日 11時00分 公開

ロボアドでアクティブ運用 アルゴリズムで18銘柄を選び出す(1/4 ページ)

伸びるであろう銘柄を見つけて投資するというアクティブ運用の世界にも、新たな動きがでてきた。スマートプラスが提供する、アクティブ運用を行うロボアド「Wealth Wing」だ。

[斎藤健二,ITmedia]

 ロボアドといえば、全世界の株式インデックスや債券などに分散投資し、リバランスも自動的に行ってくれる簡単さと安心感から、初心者における投資手法の1つとして定着してきている。

 一方で、伸びるであろう銘柄を見つけて投資するアクティブ運用の世界にも、新たな動きがでてきた。スマートプラス(東京都千代田区)が提供する、アクティブ運用を行うロボアド「Wealth Wing」だ。インデックスETFなどを使うロボアドに対して、Wealth Wingは東証一部上場銘柄から18銘柄を選び、「市場平均に勝ちに行くアクティブ運用」を行う。

データとアルゴリズムで銘柄選定

 多数のアナリストが企業分析を行い、ファンドマネージャーが投資する銘柄を選定するアクティブ型投信は、指数に連動するインデックスファンドと比べて信託報酬と呼ばれる手数料が高いといわれる。

 インデックス投信では年率0.1%以下の手数料のものが増えてきているのに対し、モーニングスターの調べによるとアクティブ投信の平均手数料は1.56%(2020年10月)。実に15倍ものコストがかかっている。ファンドマネージャーがいかに優秀でも、この高い手数料が足かせとなって、なかなか市場平均であるインデックスの成績を超えられない。このことが知られてきたのが、昨今のインデックス投資ブームの理由の1つだ。

 しかしデータとアルゴリズムに基づいて銘柄を選定できたら、コストを抑えてアクティブ運用が可能になる。Wealth Wingはリバランスなどのロボアドとしての基本的な機能を押さえつつ、0.9%の手数料と月額300円、また売却時手数料1%というコスト構造を実現した。WealthNaviなどのロボアド手数料1%に比べても、コストを抑えた設計だ。

 コストを掛けずに銘柄選定を行う秘訣(ひけつ)は、マルチファクターモデルによるスマートベータ運用だ。

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