キユーピーの「ゆでたまご」が、なぜ“倍々ゲーム”のように売れているのか週末に「へえ」な話(4/4 ページ)

» 2021年06月05日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
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水面下で「ゆでたまご」が来ている!?

 最後に、冒頭の質問に戻す。21年のヒット商品の中に、キユーピーの「そのままパクっと食べられる ゆでたまご」はランクインすることができるだろうか。

 ちなみに、上半期によく売れた(売れている)食品は「ザ★から揚げ」(味の素冷凍食品)、「ごちむすび」(ファミリーマート)、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」(アサヒビール)、「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」(日清食品)などがある。

日清食品の「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が人気

 こうした商品と比較すると、「さすがに『ゆでたまご』は厳しいでしょ」と思われたかもしれないが、ゆでたまご1個だけをつくることができる「エッグスチーマー RES-1」(3300円)といったアイテムも登場している。こうした動きを見ると、筆者が知らないところで、人気が広がりつつあるのかもしれない。

うずらのたまごであれば、1〜5個のゆでたまごをつくることができる(画像はエッグスチーマー RES-1)

 ご存じのとおり、ゆでたまごは昔からあって、そのまま商品化しても目新しさはない。しかし、そのままパクっと食べられるようにしたり、容器を工夫したり。最初にそれを実行することは難しいので、この商品のことを“コロンブスの卵”と呼んでもいいのかもしれない。

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