「ブラック企業」という言葉が世に出て10年以上たちますが、最近ではあまり話題に上らなくなりました。
働き方改革や法的な残業上限規制、コロナ禍によるリモートワークの導入など労働時間マネジメントが推進されていますが、ブラックと言われるほどひどくなくても、なんらかの問題を抱えている“グレーなもの”は職場単位では数多く存在しているのではないでしょうか。
厚生労働省のWebサイト「確かめよう労働条件」では、ブラック企業について以下のように説明しています。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、
(1)労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
(2)賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
(3)このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
などと言われています。
上記(1)〜(3)に関して「過度」「極端」な場合がブラックということになりますが、実際は程度の問題であり、大多数の職場はホワイトとブラックの間、つまりグレーな職場ではないでしょうか。
今回、流通業界に勤めている(または勤めていた)社員の方々に話を伺うことができたので、インタビューを基にブラックに近いグレーな職場の実態を探ってみましょう。
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