ウェルスナビが運営するロボアドバイザーサービス「WealthNavi」の預かり資産残高が、7月14日に5000億円を超えた。2016年7月にサービスをスタートしてから5年での到達となる。5月28日に4500億円を突破してから、約1カ月半で500億円を積み増した形だ。
次のマイルストーンは、預かり資産1兆円だ。この1兆円とは、WealthNaviにとってどんな意味を持ち、何が変わるのか。柴山和久CEOに聞いた。
——5000億円を達成した。次のマイルストーンは?
柴山氏 創業して6年ちょっと、サービス開始から5年になる。「働く世代に豊かさを」というミッションを掲げて、誰もが安心して利用できる資産運用インフラを作りたいという思いで創業した。誰もが安心して利用できる資産運用サービスとしては、預かり資産1兆円がスタート地点になる。
1兆円を早期に目指していくところは変わらない。投資の経験があるかどうか、資産の量、知識に関係なく、誰でも安心してクオリティーの高い資産運用ができるところにインフラを作る意義がある。資産運用を民主化していく。
——資産運用のインフラとは?
一度インフラを作ると、私たちの子ども、孫の世代に受け継いでいくことができる。例えば、親の世代は新幹線がなかった時代を知っている。ところが今は、当時、どうやって大阪、東京を移動していたのか想像できない。インターネットや携帯電話もそうだ。
いったんインフラができると、なかった頃の生活が思い出せなくなるくらい、生活のあり方が不可逆に変わる。そして一度築かれたインフラは、子どもの代、孫の代に受け継がれる。
今の私たちにとって豊かな老後に向けた資産形成ができるだけでなく、資産形成の手段が受け継がれていくようになる。なかった頃が想像できないように変わっていく。そのスタート地点が、日本の個人資産2000兆円の中の1兆円だ。
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