日産、新型「Z」世界初公開 日本仕様は今冬発表：7代目（2/2 ページ）

[ITmedia]

エクステリアデザイン「 歴史と未来の融合」

　デザインテーマは「伝統と最新技術の融合」。歴代Zへのオマージュを感じさせるデザインを特徴とした。グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は「新型『Z』には、過去から未来へとつながるデザインを採用しました」とコメントしている。

　エクステリアは、伝統的な後輪駆動のスポーツカーのデザインを踏襲し、ロングフードや低重心のリアスタンスなど、初代モデル（S30型）をはじめとする歴代Zへのオマージュを込めたシルエットに仕上げた。例えば、ノーズから四角いテールエンドに向かって流れるようなルーフラインや、テール部分がフロントフェンダーよりもわずかに低くすることで、独特のサイドシルエットを生み出した。

　LEDヘッドライトのデザインは、240ZG（S30型）をほうふつとさせる2つの半円をイメージ。また、リアコンビネーションランプは、Z32型をオマージュしたデザインに最新技術を取り入れ、新たに3DシグネチャーLEDテールランプを採用して「Zらしさ」を表現した。

　ボディーカラーは、モノトーン3色と、新色のセイランブルーとイカズチイエローを含む2トーン6色（いずれもスーパーブラックルーフ）を用意した。

インテリアデザイン「先進技術にヴィンテージ感をプラス」

　センターコンソールは3つのエリアに分かれていて、インストルメントパネル上の3連メーター（ブースト計、ターボスピード計、電圧計）は、ドライバーが見やすい位置に配置した。

　理想的なスポーツカーのコックピットとするため、日産ドライバーである松田次生選手などからアドバイスを受けたという。12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイを一新し、エンジン回転計の針が真上を指すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅してドライバーにシフトアップを促すなど、重要な情報を一度に表示できるよう工夫した。また、ドライバーの好みに合わせて変更できる3つの表示モードも用意した。

　新設計のシフトレバーは、マニュアル、オートマチックともに握りやすさと快適性を追求した。ステアリングホイールは深いスポークを採用し、ドライバーが素早く操作できるようなデザインとした。

　シートはGT-Rの開発で培ったノウハウを生かし、ホールド性とフィット感の向上を目指した。シートバックにスエードを多用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制するという。

　インテリアカラーは、グラファイト、レッド、ブルーの3色を用意。特別限定仕様車「Proto Spec」では、インストルメントパネルのステッチや室内に黄色のアクセントを施した。また、シート素材を重ねることでグラデーション効果と立体感を演出した。