ナナイロノートの音楽はスタジオでの生演奏で収録しており、撮影だけでなく、音楽もこだわり抜いている。音楽の収録だけで、半日がかりなることもあるという。「これだけ労力を掛けているのに鳴かず飛ばずで、心が折れそうになったこともある。メンバーからは『いつバズるの』って、ずっと聞かれて心苦しかった」という。
動画制作は、企画立案から、出演者やロケ地の選定と手配、撮影と音楽収録まで1カ月はかかり、連発はできない。ホマレさんは、配信した動画のデータ分析に力を入れた。視聴者の年齢層や地域といった属性、視聴された時間、視聴する前のページなど、数字を見つめる日々。すると、沖縄の伝統楽器の三線や三板(サンバ、カスタネットのようなもの)を使ったソロパートでの視聴が多いことが分かってきた。「もしかして、みんな沖縄感を求めている?」。なんとなくニーズが見えかけてくる。たが、まだ具体的なイメージは出てこない。
さらに動画配信を続ける中で、あるとき急にひらめいた。沖縄方言を取り入れよう! 「沖縄感が求められているなら、いっそのこと沖縄の方言で歌ってしまえ」。沖縄の方言は、ウチナーグチ(沖縄語)と呼ばれ、一つの言語。ユネスコは消滅の危機にある言語として認定している。ホマレさんは「沖縄独自の言語として認められたウチナーグチは、最も沖縄らしさを表現できる」と話した。
苦戦していた「沖縄ファミマ」が稼ぎまくるようになった経緯が面白い
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