東海道新幹線「のぞみ」のビジネスパーソン向け「S Work車両」とは何か杉山淳一の「週刊鉄道経済」(4/7 ページ)

» 2021年09月03日 08時05分 公開
[杉山淳一ITmedia]

駅でも始まるビジネス向けサービス

 「S Work車両」は東海道・山陽新幹線のビジネスパーソン向けサービスの一部に過ぎない。上記は8月26日にJR東海が発表した「東海道新幹線のビジネス環境の整備について」という文書をなぞって書いた。この文書では駅に関するサービス追加もある。

「ビジネスコーナー」:待合室の一部に半個室タイプのビジネスブースを設置する。東京駅・名古屋は5席、新大阪駅は4席。9月以降順次設置。無料。

「コンセントポール」:待合室の一部の座席に電源(AC/USB)を設置する。東京駅は3本。名古屋・新大阪駅は5本。9月以降順次設置。無料。

 EXサービス会員向けには有料でワンランク上のサービスを提供する。12月以降、個室とラウンジ、会議室を設置予定。

「EXPRESS WORK-Booth(BOX型)」:扉付きBOXタイプの1人用ビジネスブース。東京駅・名古屋駅・京都駅・新大阪駅に2台ずつ。名古屋駅隣接のJRセントラルタワーズ15階に4台。

「EXPRESS WORK-Lounge(オフィス型)」:東京駅直結の丸ノ内中央ビルに、オープン席、個室席、会議室を用意。

 EX会員は東海道・山陽新幹線の指定席の変更は何度でも可能だから、駅に滞留する必要はなく、直近の列車に乗ればいい。しかし、混雑期に希望列車に変更できない、指定した列車で同行者と待ち合わせするなどの都合もある。こうしたニーズに応えるサービスだ。

駅の一角にワークスペースを設置。このサービスはJR東日本のSTATION WORKが先んじている。JR東海も参入予定と5月に報じられた(参考記事)。これが第一弾かもしれない

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