アフターコロナの転職先 約8割が「安定していて長く働ける企業」を希望

» 2021年10月01日 13時26分 公開
[季原ゆうITmedia]

 福利厚生制度の一環として、食事券や電子食事カード「Ticket Restaurant」の発行代行などを展開するエデンレッドジャパン(東京都千代田区)は、転職経験者600人を対象に「アフターコロナの転職実態調査」を実施した。その結果、アフターコロナで転職する場合、約8割が「安定していて長く働ける企業に転職したい」と回答したことが分かった。

アフターコロナで転職したい企業(出所:リリース)

 コロナ禍で残業時間が減った人や職を失った人もおり、その危機感から今後の転職では「安定」や「長く働ける」ことを求める人が多いことがうかがえる結果となった。

「安定していて長く働ける企業」のイメージとして当てはまるもの(出所:リリース)

 安定していて長く働ける企業のイメージについて尋ねると、「福利厚生や社内制度が整っている」が最多で78.5%となった。次いで「給料が高い」が49.7%、「従業員の健康ケアをしている」が49.3%となった。

転職活動時の質問(出所:リリース)

 次に、転職活動時に質問したい項目や実際に質問した項目を聞いてみると、トップが「福利厚生」で68.6%、僅差で2位に「残業時間」(60.7%)、3位「職場の雰囲気」(60.2%)と続いた。働き方改革として残業時間を減らす企業も多いが、転職者が最も気になっているのは「福利厚生」ということが明らかとなった。

転職先にあると嬉しい福利厚生(出所:リリース)

 転職者から人気の高い福利厚生は、通勤手当やリモートワーク手当など実費補助系(66.3%)を、生活支援系(70.0%)の人気が上回る結果となった。コロナ禍で残業代などが削られ、生活費の補助を希望する人が多いことが推察される。

現在の勤め先の食事補助導入の有無(出所:リリース)
コロナ禍で感じた食事補助への不満(出所:リリース)

 また、現在勤めている企業に食事補助は導入されているかの質問では、「導入されていない」と67.7%が回答した。導入されていても「金額が少ない」や「社員食堂などは出勤形態によって使えない」など約4割の人が不満を感じている結果となった。

 調査は9月9日〜9月13日まで、全国20〜40代の転職経験者600人を対象に実施した。

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