コラム
» 2021年10月09日 08時08分 公開

動物病院の「往診車のナカ」はどうなっているのか 利用者がじわじわ増えている理由週末に「へえ」な話(1/3 ページ)

動物病院の「往診」が増えていることをご存じだろうか。「ペットを家で診てもらいたい」といった人が増えているようだが、筆者が気になったのは「往診車」である。クルマのナカで、どんな治療が行われているのか。取材したところ……。

[土肥義則,ITmedia]

 「ワンワンワン」――。

 いつもはこのように鳴いているのに、今日は「ワンワン……ワン」。ちょっとした違いだけで、「あれ? 様子がヘンだぞ」と異変を感じとって、病院に連れていったことがある人もいるかもしれない。

ペットのちょっとした異変を感じとって、動物病院に連れていったことがある人も多いのでは

 筆者は犬や猫を飼ったことがないので、動物病院に行ったことはないが、ビジネス誌の記者として気になっていることがある。病院数や医師の数は増えているのだろうか、減っているのだろうか。ペットフード協会が行った調査を調べてみると、飼育されている犬はやや減少していて、猫は横ばい。

犬の飼育頭数はやや減少、猫は横ばい(出典:ペットフード協会)

 であれば病院の数は減っているんだろうなあと思っていたら、施設数は年々増えていて、2019年は1万2000ほどに。獣医師も伸びていて、同1万6000人ほどに(農林水産省調べ)。

 そんな状況の中で、個人的に気になっているサービスがある。「アニホック往診専門動物病院」(東京都港区)だ。

動物病院と獣医師は増えている(出典:農林水産省)

 「ん? 往診でしょ。それほど珍しくないのに、どこがニュースなの?」と思われたかもしれない。事実、「動物病院 往診」と検索すると、でるわでるわ。3年前の記事になるが、こんなデータがある。「東京都に『飼育動物診療施設』として届けられた施設のうち、往診専門は昨年、183施設に上った。10年前(2007年)は83施設だった。このうち個人名や公の施設などを除き、動物病院とみられるものだけ抜き出すと85施設で、10年間で2.6倍になった計算になる」(sippo 2018年11月23日)

 往診を手掛けている病院が増えている中で、なぜアニホックが気になっているのか。理由は2つあって、1つはクルマの中で診療をしていること。これは珍しい。もう1つは、血液検査ができること。通常結果がでるまで2〜3日かかるが、当日その場で結果を出せるので、病気の早期発見につながる。これも珍しい。こうした点がウケているようで、往診は5月に始めたばかりなのに、実績は右肩上がり。9月末時点で、1630件(予防接種+往診)を診察しているという。

往診数はじわじわ伸びている
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