長野県が人気の移住地域ランキング1位に 「温泉付きシェアハウス」や「観光事業立ち上げプロジェクト」が支持都道府県、市区町村を発表(2/2 ページ)

» 2021年10月27日 10時00分 公開
[堀井塚高ITmedia]
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市区町村部門のランキングは?

 市区町村部門1位は「SMOUT移住アワード2020」から33ランクアップした新潟県三条市(総ファボ数853件)。同市の下田(しただ)地域には、アウトドア製品大手のスノーピークの本社があり、スポーツ施設が充実している町だ。

 自然を生かした観光・アウトドアについて学びながらのお試し移住や、農業と特産品づくりに関するプロジェクトが人気となった。

「SMOUT移住アワード2021 上半期」市区町村部門(画像:リリースより)

 2位は、兵庫県豊岡市(総ファボ数750件)。同市は「SMOUT移住アワード2020」の市区町村部門で1位を獲得した。「コロナ移住」が始まる前から地域おこし協力隊の採用に力を入れており、現在は40人が隊員として活動している。

 人気の高かったプロジェクトとしては、「温泉街まるごと一つの旅館プロジェクト」「麦わら細工職人の協力隊募集」「一年間で鞄作りを学べる学校の入校生募集」などが挙げられた。

一年間で鞄作りを学べる学校の入校生を募集するプロジェクト(画像:SMOUT公式Webページより)

 3位は長野県伊那市(総ファボ数704件)が獲得した。東京からのアクセスの良さを生かして都心と伊那市の半移住を推進するプロジェクトや、森に関わる仕事から考えるスクールプログラムなど、実践的な取り組みが人気となった。

 また音声配信プラットフォームを使い、伊那市への移住を決めた人に体験談を語ってもらう「わたしの移住」プロジェクトは、移住経験者のリアルな話が聞けると共感を得て、多くのファボを集めた。

 総務省が2021年1月に発表した「2020年の住民基本台帳の人口移動報告」によると、東京からの転出者数は合計40万1805人と前年比4.7%増加している。これは比較可能な14年から見て最大となっており、人々の地方移住の関心が高まっていることが分かる。

 本調査はSMOUTに登録する一般ユーザー2万8732人を対象に実施。地域の発信する情報やプロジェクトに対し「ファボ(興味ある)」した合計3万6594件のうち、上位10地域をランキング化した。集計期間は4月1日〜9月30日。

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