ガソリン、食用油、小麦粉、牛肉などの世界的な逼迫(ひっぱく)による価格高騰で、家計が圧迫されている実感を持っている消費者は多いだろう。
強まる節約志向で支持されているのがスーパーやコンビニの低価格プライベートブランド(PB)だ。かつては「安かろう、悪かろう」のマイナスイメージが強くあった。しかし、近年はイメージを一新している。
イオンが注力する「トップバリュ」では、キリンが製造する第3のビール「バーリアル」や、ダノンジャパンが製造する「ギリシャヨーグルト」など、一流メーカーとのコラボレーションが進んでいる。
西友の「みなさまのお墨付き」は、消費者テストで支持率80%が得られなければ商品化しない厳格な基準を設けて、地域住民からの支持が厚い。
ローソンストア100の「バリューライン(VL)」は、100円(税別)の均一価格と徹底的な価値の追求をコンセプトとして、献立応援商品を取りそろえている。
今や世界的なビッグブランドに成長した「無印良品」は、西友をはじめとするセゾングループのPBとしてスタートした。セブン&アイ・ホールディングスのPB「セブンプレミアム」からは、セブン-イレブンを中心に「サラダチキン」や「金の食パン」のような食のトレンドを変える爆発的ヒットも生まれた。
無印良品やセブンプレミアムは価値を追求する商品をメインに販売しているのに対して、トップバリュ、みなさまのお墨付き、バリューラインは安価な商品の品質を向上させるべく、改善を続けているイメージがある。
低価格PBの現状をまとめてみた。
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