15万台突破のライト一体型プロジェクター! 新製品「据え置き型」の狙いは?開発の背景(2/5 ページ)

» 2021年11月28日 07時30分 公開
[小林香織ITmedia]

邪魔にならないライト一体型プロジェクター

 ポップインは、18年に初代の「ポップイン アラジン」を発売(現在は終売)。20年に進化モデルとなる「ポップイン アラジン 2」と安価タイプの「ポップイン アラジン SE」が発売され、21年12月下旬から新製品の「アラジン ベース」を発売予定だ。

据え置き型の「アラジン ベース」は、ペットボトルと同サイズ

 「ポップイン アラジン 2」および「ポップイン アラジン SE」は、いずれもシーリングライト一体型で、家庭用の引掛シーリングに取り付けて使用する。ライトを点灯させつつ、同時にプロジェクターとしても使えるというワケだ。このような形状にした理由は、「市販のプロジェクターは日常利用に不向きだったから」とのこと。

 「自宅で子どもの教育コンテンツを映す目的で、市販のプロジェクターを購入したところ、とても置き場所に困ってしまって。十分な投影距離を取るために生活の導線に機材を置く必要があったのですが、大きくて邪魔になるし、子どもが落としたり、光源をのぞいてしまったりする危険性も。日常的に使うには、邪魔にならない仕様が必要だと感じました」

 プロジェクターには天吊りできるタイプも多いが、専用の金具で固定したり、落下を防ぐワイヤーを取り付けたりする必要があり、基本的に業者に依頼しなければならない。一方、「ポップイン アラジン」は工事不要で取り付けられ、ライトとして併用可能。これが、同製品の最大の特徴になる。

シンプルなデザインの「ポップイン アラジン」は、どんな部屋にもマッチしそうだ(写真はポップイン アラジン 2)

 程氏は「機能では勝負していない」と話しており、プロジェクターとしての機能は家庭で不満なく使える程度。ただ、「ポップイン アラジン 2」には専用の短焦点レンズを搭載し、短い設置距離でも大画面でフルHDの画質を鑑賞できるようにした。また、ネットフリックスやアマゾンプライム、ユーチューブといった動画サービスのほか、独自の教育コンテンツや世界の風景なども搭載する。

 いずれもライトを落とした寝室での使用を想定しており、最大の明るさは「ポップイン アラジン 2」で700ルーメンと高くない。ただ「明るい部屋でも見える」という口コミもあり、実際に取材中に明るい部屋で映した画面を見せてもらったところ、思いの外しっかり見えるという印象だった。

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