リテール大革命

無人販売のキモは? シャポー船橋でパンを販売して、分かってきたこと「実証実験」の結果(2/5 ページ)

» 2021年12月08日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

購入方法は「面倒」でない

 ジェイアール東日本都市開発がここで営業を始めたのは6月18日からで、営業時間は午前5時30分から深夜0時まで。現金を受け付けていなくて、支払いは交通系電子マネーかコード決済のみ。……と、ここまで書いて、筆者は気になったことが2つある。

購入方法

 1つめは、購入方法である。閉店後でもパンを買えるのは便利そうに感じるが、その手続きが「面倒だな」となれば、売り上げが苦戦するのではないだろうか。個人的にはアプリをダウンロードして、クレジットカードの番号を入力して、パスワードも設定してといった感じで、さまざまな情報を入力をしなければいけないとなると、「面倒」の二文字が浮かんでしまう。

 ここの無人店舗でも、現金を受け付けていない。となると、購入にあたって煩雑な作業が必要になるのかなと思ったが、それほどでもない。パンを購入するには、(1)商品をスキャン(バーコードを読み取る)して、(2)商品を確認して「購入」ボタンを押して、(3)支払い方法を選んで、カードリーダーにICカードをかざす、または、スキャナーでバーコード(コード決済)を読みとることができれば、終わりである。

ショーケースで「ル ビアン」のパンを販売

 初めて利用する人は「ちょっと面倒だな」「うまくできるかな」と不安を感じるかもしれないが、スーパーやコンビニなどの無人レジを利用したことがあれば、基本的な操作の流れは同じなので、ハードルはそれほど高くはない。

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