日本橋川沿いに約284メートルのビル 三井不動産など「再開発事業」着工(1/3 ページ)

» 2021年12月08日 17時00分 公開
[秋月かほITmedia]

 三井不動産と野村不動産は12月6日、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」に着工したことを発表した。竣工は2026年3月末を予定している。

 同プロジェクトは、日本橋川沿いで今後予定される5つの再開発事業の中で、最初の竣工を予定しているリーディングプロジェクト。街の象徴である名橋「日本橋」に隣接するプロジェクトとして、日本橋エリアの新たなランドマークを目指す。

photo 外観イメージパース、鳥瞰パース、オフィスエリア屋外テラスイメージ(以下リリースより)

伝統と革新が共存する日本橋に、都心のオアシスが誕生

 江戸時代より五街道の起点として、文化・経済・商業の中心地として栄えた日本橋は、現在も老舗企業をはじめ商業店舗と先進企業のビジネス拠点が混在する街として進化を続けている。

 日本橋川を臨むテラスやデッキ、広場を複数設け、来街者やワーカーが、都心にいながら空と水と緑に囲まれた環境を楽しめるようにする。また観光バスの乗降場を設置し、既存の日本橋船着場の舟運ネットワークとあわせて、様々な方法で日本橋エリアへのアクセスが可能になる予定だ。

 メインタワーが位置するC街区(超高層棟)は、街並みに調和する躍動感のある独特なタワー形状をなしており、高さ200メートル以上に位置する居住施設・ホテルのロビーからは湾岸エリアや東京タワー方面への眺望を堪能できるようにした。

 また、高層・低層の2カ所に設けたオフィスの屋外スカイガーデンからは、地域の象徴「日本橋」や東京スカイツリーを望み、オフィスワーカーが気分転換やリフレッシュをしながら多様なスタイルで働けるとしている。

photo オフィスエリア屋外テラス、MICEエリア屋外デッキ、高層階ロビーからの展望イメージ

高いアクセス性と、6つの用途で構成される大規模ミクストユース施設

 同プロジェクトはA〜Cの3街区で構成され、メインタワーが位置するC街区(超高層棟/地上52階、建物高さ約284メートル)は、オフィス・ホテル・居住施設・商業・MICE・ビジネス支援施設の6つの用途により構成された大規模ミクストユース施設となる。

 C街区に整備予定の地下歩道を通じて、東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅に直結。また、新たに都営浅草線「日本橋」駅の改札を整備することにより、乗り換えすることなく羽田空港へ約30分・成田空港へ約60分でアクセス可能となる。

 さらに、将来的には周辺街区の開発に伴い東京駅日本橋口より日本橋駅まで地下通路が整備される予定で、さらなる交通利便性向上が見込まれる。

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