#SHIFT

5年前と比べ、パワハラの相談「増えた」企業44% 経団連調査法律施行から1年(2/2 ページ)

» 2021年12月09日 08時00分 公開
[熊谷ショウコITmedia]
前のページへ 1|2       

ハラスメント対応への取り組みが活発な企業ほど、相談件数が多い傾向に

 ハラスメントの理解促進や相談しやすい体制の整備など、ハラスメントへの各種取り組みを行っている企業については、その他の企業と比較して相談件数が多い傾向にあった。

 全体と比べパワハラの相談件数は「増えた」が17.1%ポイント高く、セクシュアルハラスメントでは、5.2%ポイント高くなっている。

取り組みが多い企業とその他の企業の相談件数(出典:経団連の資料より)

コミュニケーション不足や理解不足に関する相談が増加

 最近増えている相談内容としては、リモートワークより起こるすれ違いやコミュニケーション不足、意見の相違など、コミュニケーション不足に起因する相談が増加していた。

 さらにマネジメント上の問題をハラスメントとして提起するケースや、上司が業務上必要な注意指導をしたのにもかかわらず「上司からパワハラを受けた」という相談が増加するなど、パワハラへの理解不足による相談も増加傾向にあった。

ハラスメントに関する最近の相談動向・形態(出典:経団連の資料より)

 調査は9月7日〜10月15日、経団連会員企業400社を対象に実施。業種別では、製造業45.0%、非製造業55.0%となっている。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.