「嫌なら勉強していい偏差値の大学に」 マイナビ“学歴フィルター”問題にひろゆき氏が持論 背景にある課題とは?(1/2 ページ)

» 2021年12月08日 21時19分 公開
[ITmedia]

 就職支援サービス「マイナビ」の運営事務局が、学歴フィルター“疑惑”のメールを就職活動中の学生に送信していた問題で、ひろゆきこと西村博之さんが12月8日、自身の公式Twitterアカウントに「嫌なら勉強して良い偏差値の大学に入ればよい」との持論を投稿した。

photo ひろゆきさん(撮影:山崎裕一)

 ひろゆきさんは一連の問題に対し「学歴フィルターがバレて、偏差値の低い大学の人が不快になったという話。面接できる人数は限られていて、偏差値の高い大学生だけを相手にしたい企業があるのは事実」と投稿。「学歴フィルターに文句を言うのは見当違い」と続けた。

 企業側が特定のレベル未満の大学に通う学生を採用選考の対象から除外する行為を指す「学歴フィルター」。その在り方を巡っては、機会の不平等などの面から反対の声も根強い。

 だが、ひろゆき氏は「学歴フィルターに文句を言っても、低偏差値の学生が採用されるようになるわけではない。誰も読まずに自動的にゴミ箱に行くだけのエントリーシートを、企業に送付出来るようになるだけ」と一蹴。「偏差値の低い学生に無駄なコストが増えるだけということが分からないのか」とし、学歴フィルター反対派に疑問を呈した。

 ひろゆき氏のツイートは記事執筆時点(12月8日午後7時30分)で、約2500リツイート、約1万のいいねを記録している。ツイートに対しては「顔面偏差値があるように、人間社会には何かしらのフィルターは存在する」「学歴は努力の証」「良い大学出てるから仕事が出来るとは限らない」「優性思想で危険な考え方」など、さまざまな意見が出ている。

 この問題は、マイナビがエージェントサービス「マイナビ新卒紹介」の利用を希望した首都圏在住の約1万6000人の大学生に、「東急ストア」のインターンシップへの募集メールを「大東亜以下➈」というタイトルとともに送信。メールを受信した就職活動中とみられる学生がTwitterに「マイナビからのメールに“学歴フィルター”がかかっていた」と投稿したことをきっかけに、物議を醸した。

photo 就活生に届いたマイナビからのメール

 取材の結果、メールはキャリアドバイザーと学生の面談日程の調整を担当していた社員の誤送信で、「大東亜以下➈」は学生の所属大学群と対応可能なキャリアドバイザーの人数だったことが判明している。

 マイナビは「当社では学生の選考に有利になるようなメールは送っていない。セミナーなどのイベントに関しても、学歴によって一部の学生が有利になるようなことは行っていない」と強調し、学歴フィルターの存在は否定した。

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