実際に販売してみてどうだったのか。西村氏は「売れ筋上位は、ちゃんぽんが3割、皿うどんが2割、ギョーザが2割だ」と説明する。意外だったのは、商品が売れる時間帯だ。店舗の営業時間中に8割、閉店後に2割売れているという。日中は、店内で食事をしたお客が帰る際に自販機で購入する様子が頻繁に確認されている。一方、残りの2割の利用者は、わざわざ店舗の敷地内まで深夜や早朝に買いに来ているのだ。西村氏は「いつでも購入できるという利便性が支持されているのではないか」と分析する。
リンガーハットの冷凍食品は、通販だけでなく、各店舗でも取り扱っていた。販売方法は店舗によって異なるが、小さな冷凍ストッカーなどに入れており、POPでもその存在をアピールしていた。それなのに、自販機の売り上げが店内販売を上回るようになった。
リンガーハットは、6月に実施したテスト販売後、自販機を追加で5台、関東エリアの店舗に設置した。駐車場があり、自販機の需要がありそうな店舗をピックアップした。11月末の段階で、自販機は10店舗で稼働している。12月中には追加で15店舗に設置する予定だ。
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