そして、レグザブランドをさらなる高みに導いたのが、09年に発表した、超高性能のCellプロセッサを搭載した「CELLレグザ」だ。
当時、まだほとんどなかった11チャンネルの地上デジタルチューナーと3テラバイトのハードディスクを内蔵し、1画面に多チャンネルを表示。さらに全チャンネルの同時録画もできた。また、いち早くフルLEDバックライトを搭載し、圧倒的な高画質と多機能を実現した。実売価格100万円という価格も話題を集めた。
09年発売の「CELLレグザ 55X1」。世界初「Cell Broadband Engine」を搭載し、地デジ8チャンネル、26時間分の同時連続録画に対応。また、液晶パネルには高輝度LEDバックライトを敷き詰めた「メガLEDパネル」を採用し、異次元の高画質を実現した「私は当時、販売会社にいましたが、テレビがレグザブランドに切り替わってからの勢いは、それ以前と比べ物になりませんでした。さらに100万円のCELLレグザを店頭に出すとお客様も感動してくれて、金額じゃないと言って買ってくれる方も多かったです。ブランディングは大成功でした」(笹川さん)
そして00年代後半、東芝のレグザブランドの勢いは想定を超え、20%を超えるシェアを獲得。30%に迫る人気ブランドとなった。
3年間で大改革の「タイガー」、きっかけは元ソニーの女性役員
プロダクトアウトの罠にハマった「象印」のリカバリー戦略
パナソニック“次の100年”のキーパーソン、Shiftall 岩佐CEOに聞く(前編)
AV機器メーカーが電気圧力鍋を開発、大ヒットの秘密は「なんでもできる」の廃止Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング