家電量販店やネットショップなどの実売データの集計を行うBCNランキングによると、TVSレグザは21年3月と9月に液晶テレビ市場でトップシェアを獲得している。現在、ソニー、シャープと熾烈なトップ争いを繰り広げている状態だ。
今後求められるのはより利益率の高い、倍速液晶搭載モデルや有機ELテレビなどのハイエンドモデルのさらなる販売促進だ。ここで鍵となるのが、ハイエンドクラスのレグザだけが搭載する機能のタイムシフトマシン。大容量のハードディスクを接続することで、地上波デジタル放送をチャンネルまるごと録画できる。6テラバイトのハードディスクを接続すれば、6チャンネルの放送を約5日分保存可能だ。
「タイムシフトマシン搭載モデルは当初、お客様からは高いといわれ、販売店からはマニアのための機能といわれ、いまいち評価が上がりませんでした。それでも10年以上やってきた結果、1度使うとタイムシフトマシンのないテレビには戻れないと言ってくれるユーザーが増えてきています。
またネット動画が普及した今、時間に合わせてテレビ放送を見たり、録画予約するのが面倒という声もあります。タイムシフトマシンがあれば地上波番組も、ネット動画のように時間にしばられずにいつでも頭から見られます。録画のためのハードディスクも安くなったので、来年以降、タイムシフトマシンのラインアップ強化は、しっかりとやっていきたいと考えています」(本村さん)
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