コロナ禍で働き方の自由度が高まる中、「選択的週休3日制」が話題となっている。一部の大手企業などで導入が進められているが、この制度は今後定着するのだろうか? 選択的週休3日制について、知っておくべき知識を3回にわたり解説する。
選択的週休3日制は、社員にとっても大きいメリットがある。
育児や介護を抱える社員にとっては、両立がしやすくなる。近年は晩婚化によって育児と介護の両方をこなすダブルケア世帯も増加し、離職の大きな要因になっているが辞めずにすむかもしれない。あるいは週休3日と短時間勤務を併用できれば、一時的にキャリアの中断を余儀なくされたとしても、収入が絶たれることがなくなる。
また、ジョブ型雇用に象徴されるように専門性重視の傾向が高まっている中で、職務のスキルアップや将来に備えた資格取得のための勉強に充てられる。
副業やボランティア活動などの社外活動を行うことで、社内では得られない知見や経験の取得、人脈の構築を通じて新たな職業人生の道を切り開くことにつながるかもしれない。
選択的週休3日制は、個人にとってこのようなメリットがある。しかし一方で、年齢や置かれた環境によっては、週休3日制を選ぶことで思わぬデメリットも発生する。
その中でも、注意すべきデメリットは以下の5つだ。それぞれについて解説する。
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