ビジョン達成に邁進するオルツだが、今後の成長に向けての課題は何か。米倉氏は、AI人材の確保をその筆頭に挙げる。
同社におけるエンジニアの採用と報酬は既にグローバル水準を設定している。国内外において言語や場所に関係なく、世界の人材マーケットと対峙しながら組織作りを進めてきた。
「単に人数がいればOKではなく、研究者として優秀である人材レベルを確保することは容易ではない」(米倉氏)とのコメントはまさにグローバル企業の課題そのものといえる。
また、ビジネスが順調に拡大し「IPOが視野に入りつつある」(米倉氏)中で、顧客の拡大や人材の増加などに対応した組織を構築する必要がある。急成長の陰でガバナンスが疎かになり、思わぬ形で足元を掬われる新興企業の不祥事は過去にも多くあった。
類い稀な急成長プロダクトのポテンシャルを最大限伸ばし、同社のビジョンに向けて着実に歩を進めることができるか。パーソナル人工知能は未来を創造する鍵となるか、オルツの進化に注目したい。
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