例えば、到着後と帰国後にはパスワードを変えるべきだ。公共のWi-Fiを使用してオンラインで買い物などはすべきではない。また、Wi-Fi接続でわざと間違ったパスワードを入れてみて、それでもつながるようなネットワークには接続しない、といったアドバイスもしている。
これ以外にも参考になるのは、中国当局から監視の対象になりやすいジャーナリストの対策だ。ジャーナリスト保護協会(CPJ)は北京五輪を取材するジャーナリストにこんなアドバイスを公開している。
最近日本ではリモートアクセスのためにVPN(Virtual Private Network)を使う人も増えている。中国でも同じように使えば安全かと言えば、そんなことはない。なぜなら、中国では政府が許可していないVPNは使えないからだ。中国当局が通信の中身を確認できないVPNアクセスは使用禁止されているのである。
中国におけるデジタル関連のリスクについては、注意事項を意識しておくことが非常に重要である。とは言っても、命まで取られる可能性は限りなく低い。そう考えれば、冒頭の「スパイ容疑」で実際に逮捕・投獄されてしまうような中国リスクのほうが怖いかもしれない。
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