#SHIFT

「あまり子どもは欲しくない」が過去最多 就活生の意識調査マイナビ調べ

» 2022年02月25日 15時11分 公開

 マイナビは、2023年卒の大学生・大学院生を対象に、「大学生のライフスタイル調査 〜今年の就活生のwithコロナ2年目の日常は?〜」を実施した。結婚後の仕事に関してどのように考えているか聞いたところ、「夫婦共働き」を希望する割合は、男子が59.9%(前年比1.0ポイント増)、女子は74.5%(同0.8ポイント減)だった。

2023年卒の大学生・大学院生を対象に、「大学生のライフスタイル調査 〜今年の就活生のwithコロナ2年目の日常は?〜」を実施した(画像はイメージ)
結婚後の仕事に関してどのように考えているか(出所:リリース、以下同)

 「結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましい」と回答したのは、男子が10.6%、女子が11.6%だった。男女ともに調査開始以来最も高い割合となり、初めて10%を超えた。

結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましいの推移

子育てについて、大学生はどう考える?

 子育ての考え方について聞いた。

 「育児休業をとって積極的に子育てしたい」と考えているのは、男子が59.9%(同3.4ポイント増)、女子が68.0%(同1.9ポイント減)だった。男子は7年連続の増加となり、14年卒を対象に実施した調査開始以来、最高値を4年連続で更新した。

子育てについて、あなたの考えに近いもの
「育児休業をとって積極的に子育てしたい」の割合推移

 「今のところあまり子どもは欲しくない」と答えた学生の割合は、男子が7.5%(同2.0ポイント増)、女子が14.5%(同2.9ポイント増)で、いずれも調査開始以来最も高い結果となった。

「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移

 マイナビキャリアリサーチラボの石田力研究員は、「結婚の形も、男女の共通認識として『共働き』が多数派で、夫婦が共に働き続けることを前提に自分の将来や『子育て』を考えることが、今年就職活動をする学生にとっては当たり前になっているようだ。今後、彼らは就職先の企業について考えていく中で、自分自身と自分のパートナーとなる人が、結婚や子育てを経ながら共にやりがいを持って働き続けるために、『働く女性支援』や『社会的性差』の問題に対峙していくことだろう。採用する立場である企業は、こういった問題意識に真摯に向き合うことが大切だと考える」とコメントした。

 今回の調査は、23年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生を対象に、インターネットで行った。期間は21年11月26日〜12月22日、有効回答数は3756人(文系男子663人、理系男子688人、文系女子1609人、理系女子796人)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.