転職サービスを提供するワークポート(東京都品川区)は、20〜40代のビジネスパーソンを対象に、「キャリア志向」についての調査を実施。コロナ禍以前と比べ自身のキャリアを考える機会は増えたか聞いたところ、「増えた」が74.0%を占めた。
「変わらない」と答えた人は23.8%、「減った」は2.1%だった。
自身のキャリアについてどう感じているか聞いた。「とても不安」が36.2%、「やや不安」が46.2%となり、合わせて82.4%が自身のキャリア形成について不安を抱えていることが分かった。
どのようなことが不安なのかを尋ねたところ、「会社の将来性が不安」(30代男性、クリエイター)、「将来的に家族と自分を守れるだけの給与=評価が得られるか」(40代男性、管理系)といった声が寄せられた。現在の勤務先で会社員としてキャリアを積むうえでの不安を挙げる人が大多数だった。
「これまでの経験が他社で通用するのか不安」(40代男性、機械系エンジニア)、「このまま単一の経験で良いのかどうか」(30代男性、管理系)といった意見もあった。
ゼネラリスト(管理職)とスペシャリスト(専門職、技術職)のどちらのポジションでキャリアを積んでいきたいかを聞いた。「ゼネラリスト」は50.6%、「スペシャリスト」は49.4%と、ほぼ半数に分かれた。
ゼネラリストと答えた人からは、「不安定な時代だから、どんな場合にも通用する知識や能力を身につけたい」(20代女性、事務)、「年齢が上がるとともに、管理職需要の方が高くなるから」(40代男性、マーケティング)という意見が聞かれた。
スペシャリストと答えた人からは、「人をマネジメントするより、自分の好きなことを極めていきたい」(20代女性、マーケティング)、「企業に依存しない働き方をしていきたい」(20代男性、品質改善)、「手に職を持っていた方が安定する」(30代女性、建築土木)などの声があった。
同社は「『ゼネラリスト派』は、より広い視野を持って働きたい、人や組織を動かす経験を身につけいずれ経営に携わりたいという志向の人が多い。『スペシャリスト派』は、一つの技術や知識を極めることで自分自身の市場価値を高め、会社に依存しない働き方をしたいという志向の人が多い傾向が見られた」とコメントした。
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