オフィス作りに向けてタッグを組んだのは、パナソニック エレクトリックワークス社の「くらし・空間コンセプト研究所」。20年12月に移転先を決定。21年3月から、同社の協力を得ながら厚生労働省やCDC(アメリカ疾病予防管理センター)などのエビデンスに基づいた感染対策の検討を進めた。
移転前後で大きく変化したのが1フロアの広さだ。移転前の1フロアは800坪。しかし、フロア中央部にはエレベーターホールやトイレがあり、実際には「400坪×2」と上下を分断する形でオフィス設計を行っていたという。
一方、新オフィスの1フロアは1100坪。空間を分断していたスぺースがなくなりフロアをスムーズに行き来できるようになった。その結果、従業員間のコミュニケーションが容易になったほか、換気などの感染対策も取りやすくなった。
一般的にオフィスの床材には、低コストでメンテナンスが容易な絨毯が使用されるが、新オフィスの床材や棚には、アマニ油などから製造される抗ウイルス天然素材の「リノリウム」を採用した。
国内では病院や大学、国立科学博物館などでも使用されているが、国内のオフィスで6000平方メートル以上の大規模な利用はコロプラが初だという。一方、リノリウムを用いた床は足音が響きやすいことから天井には遮音パネルを配置し、防音対策を施した。
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