卸売業や小売業では、「仕入原価」や「売上原価」があります。
仕入原価は、仕入れた商品が売れたかどうかに関わりなく当期中に仕入れた金額のことです。
一方、売上原価は当期中に計上した売上高に対応した仕入額のことです。
卸売業や小売業とは異なり、製造業は製品をつくるために原材料を仕入れます。製造原価は原材料を仕入れて加工した段階の原価のことで、材料費、労務費、経費の3つから成ります。
費用は、仕入活動や製造活動に直接的に必要な費用と、間接的に必要な費用に分けて考えることができます。
直接的か間接的かの判断は企業活動の実態によって多少の違いはありますが、一般に直接費は勘定科目が明確であり、金額も大きいため、削減できれば収益効果は大きいのですが、現下の資源高騰のなかでは直接材料費を削減することは難しいでしょう。
そこで注目されるのが、間接費なのです。
間接費は直接費を補完する費用ですから、一般に細かく、それぞれが少額であるため、日ごろの経営ではコストダウンの対象になりづらいという特徴があります。
製造業等の製造原価、卸売業・小売業等の売上原価のなかに間接費は存在しています。直接費が発生しているのであれば、その直接費の対象である材料等を機能させるために間接費が必ず発生していると考えるとよいでしょう。
ここからは、間接費を削減する具体的な施策を列挙します。
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