エンタメ業界向けのマーケティングサービスを提供するGEM Partners(東京都港区)は、コロナ禍の映画鑑賞に関する調査結果を発表した。
コロナ禍でも、映画館を利用したい理由として「IMAX・4DX・MX4D」といった特殊上映形式を挙げる割合が20年より増加していることが分かった。
その他、「舞台あいさつや舞台あいさつ中継がある」「特殊な上映イベント(応援上映、爆音上映、ママ向け上映など)で鑑賞できる」も前年から伸びていた。同社は、「映画館特有の設備を生かした上映方法やイベントなどを企画し、発信することが今後より重要になってくるのではないか」とコメントした。
15〜69歳に占める映画劇場鑑賞者(1年間に映画館で1本以上映画を見た人)の割合は、コロナ禍前は30%台を維持していた。しかし、新型コロナウイルス流行が始まった20年には23.5%、21年は20.6%と減少している。
21年に映画館で1本以上映画を見た人に、映画館で映画を鑑賞する頻度がどう変化したか聞いた。すると「減った」と答えた人は37.8%だった。一方で、有料ネット配信で映画を見る人は増加したことが分かった。
今回の調査は、同社が提供する映画鑑賞者の属性や行動心理を分析するオンラインツール「GEM映画白書ダッシュボード」の21年度データに基づいている。調査対象は、全国に住む15〜69歳の男女で、インターネットで実施した。期間は22年1月22〜23日、有効回答数は1万4314人(そのうち映画劇場鑑賞者は4292人)。
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