今回のキャンペーンを決断したもう一つの理由として、吉岡氏はコロナ禍ならではの事情もあったと振り返る。
通常のキャンペーンは、スーパーなどの店頭にPOPやボードを取り付けて訴求を図るが、コロナ禍で店頭の棚をつくる作業が厳しくなっていた。そこで、パッケージやデジタルをフルに活用したキャンペーンを展開。流通側の負担を減らしながらも、消費者が商品を見ただけで、コラボしていることが分かる点も決め手だったという。
吉岡氏は、キャンペーンの盛り上がりや売り上げ増とあわせて「やってよかった」と感じる部分があったという。それが、ブランドに対する社内の意識をよりポジティブに変えられた点だ。
「明治グループの中でも明治 エッセル スーパーカップはとても大事にしているブランドです。今までやっていなかったことに足を踏みいれるワケですから、社内でもさまざまな意見があり、結構な議論を重ねました。
また、複数のパッケージデザインを同時期に発売するためには、確認作業やスケジュールなどで社内の多くの人間にも負担をかけることになりました。社内での議論や一連の施策を通して、今までの“お堅いイメージ”からちょっと楽しいプロモーション展開ができたことは、社内の意識を一つ変えられたかなと感じています」
大事なブランドだからこそ守りに入ってしまうことは多い。今回のコラボの裏側には、守りから攻めに転じる、アイスが溶けるほどアツい思いがあった。
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