バンダイ、ガシャポン発売45周年プロジェクト 立体映像を搭載した巨大自販機を開発1億円を投じて開発(2/2 ページ)

» 2022年03月29日 14時20分 公開
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1億円以上の製作費をかけたプロジェクト

 この構想は18年ごろに立ち上がり、21年3月に開発を本格的にスタートさせた。マルチメディアコンテンツの企画、制作などを手掛けるピラミッドフィルムクアドラ社(東京都港区)と共同で開発し、プロジェクト全体として1億円以上の製作費をかけたという。

 名称は「オデッセイ=長い冒険旅行」に由来し、ガシャポンが45年の歴史を経て、これからも「冒険旅行」を続けていくことを意味している。この名称から、本体デザインは「宇宙を旅するスペースシップ」をコンセプトに、ハンドルも船のかじをイメージしてデザインした。

 4月28日に販売を始めるのは、本ガシャポンオリジナルの「MATERIALS of the EARTH(マテリアルズ・オブ・ジ・アース)」(1回1000円、全5種)のオリジナルキャラクターフィギュア。キャラクターデザイナーの吉井宏氏がデザインを手掛けた。宇宙の冒険旅行を経て地球にたどり着いた宇宙船が、地球を構成する5つの要素「火・水・空・ 風・地」の精霊を見つけ、それを具現化するというストーリーからできたオリジナルフィギュアとなる。

オリジナルキャラクターフィギュア「MATERIALS of the EARTH(マテリアルズ・オブ・ジ・アース)」

 ガシャポンは幅広い世代から根強い人気がある。特に最近はさまざまな企業が景品の質を向上させたり、独創性のある商品戦略を仕掛けたりして活況を呈している。今回のプロジェクトによって、ガシャポン人気にさらなる勢いをつけさせることができるか。

キャラクターデザイナー吉井宏氏
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