「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」5周年 ブシロード木谷会長が明かす「ゲームとライブビジネスの両輪経営」コロナ後を見据え跳躍(2/2 ページ)

» 2022年04月02日 11時08分 公開
[河嶌太郎ITmedia]
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ブシロードの中核になるコンテンツに

 1日ごとに異なるバンドのライブを実施する形で、9月22日(木)がRoselia、23日(金・祝)がMorfonica、24日(土)がPoppin'Party、25日(日)がRAISE A SUILENの予定だ。

Morfonicaで倉田ましろ役を務める進藤あまねさん

 木谷会長は発表会後の取材に対し、「最近は1日のライブで2つのバンドが一緒に組む形も多かったので、1バンドずつじっくりと4日間見てほしいという思いで企画しました。会場もオリンピックで新しく綺麗になったばかりの会場です。ファンだけでなく『バンドリ!』から少し遠ざかっていた方にも来て楽しんでいただければと思います」と話す。

 また、バンドリ!プロジェクト開始から7年、「ガルパ」のリリースから5年が経(た)ち、木谷会長はこう振り返る。

 「ブシロードの中核になるコンテンツに成長した喜びはあります。ただ、コロナがなかったらどうなっていたんだろうなという思いは正直ありますね。バンドリ!プロジェクトは『ガルパ』というゲームとライブの両輪で展開していたのですが、片輪であるライブイベントのほうはコロナで多大なダメージを受けてしまいました。

 特に20年3月はMorfonicaが新たなリアルバンドとして立ち上がった時期だっただけにその思いも強まります。しかし、コロナもようやく社会的には落ち着きつつあり、ライブイベントも滞りなく展開できるようになってきました」

音声創作ソフト「CeVIO AI(チェビオ エーアイ)」とコラボ

 今後の展開について、木谷会長はこう明かす。

 「今日の大型発表で、『ガルパ』の3Dライブモードの導入を発表したときが一番盛り上がりましたが、その導入時期が1年後で驚かれた方もいるかもしれません。ただこれは、来年の6周年に向けた運営側の決意表明でもあるわけです。ようやく、ゲームとライブ音楽という両輪が出そろう状況になってきました。

 1年後であればライブ中の発声も可能になる可能性もないわけではなく、さらなる制限緩和も期待できます。こうした未来に向けたスタート地点として5周年があると考えています。6周年に向けたホップステップジャンプという感じで臨んでいきたいですね」

『ガルパ』の3Dライブモードの導入を発表

 ライブイベントの制限緩和は22年3月時点で全国的に進んでいる。「感染防止安全計画」を事前に会場のある都道府県に提出すれば、1万人以上の会場でも最大収容人数までの収容が可能だ。また定員を半分にすれば発声ありのライブイベント実施も可能になってきている。発声ありのライブはまだそれほど例がないものの、発声ありで実施してもクラスター発生につながらないことが実証された場合は、全面的な解禁もそう遠くはないだろう。

 『バンドリ!』に限らず、アフターコロナを見据えたライブイベントビジネスの下準備は各所で着々と進んでいる。ガルパ6周年に向けたホップステップジャンプは、アフターコロナを見据えた跳躍ともなりそうだ。

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