奨学金サイト「ガクシー」を運営するSCHOL(東京都千代田区)は、全国の大学生と、その保護者を対象に、「2022年奨学金における実態調査」を実施した。その結果、奨学金を受給した(したことがある)層は全体の40.0%(777人)だった。
奨学金を検討または興味を持ったものの受給には至らなかった層は23.4%(454人)、奨学金に全く興味がない、またはそもそも知らなかった層は36.6%(710人)だった。
興味関心があり検討したものの、受給には至らなかった層に、奨学金を知ったときの印象を聞いた。最も多かったのは「借金なので怖い」(41.0%)だった。次いで「制度が複雑で理解が難しい」(33.8%)、「家計の負担を軽減できてうれしい」(21.7%)が続き、半分弱が「借金」という印象を抱いていることが分かった。一方で「うれしい」という声も多い。
受給者に奨学金の仕組みや受給条件について知るきっかけとなった情報源を尋ねた。1位は「先生・学校からの紹介」(37.0%)、2位は「親からの紹介」(31.7%)、3位は「学校開催の説明会」(30.5%)、4位は「学校で配布・掲示された資料」(30.1%)だった。
受給者が実際に情報を調べるために利用したツールは、過半数が「学校から提供された資料」(54.7%)、次いで「日本学生支援機構(JASSO)のWebサイト」(32.3%)、「学校の先生や担当者」(26.3%)、「学校のWebサイト」(25.8%)だった。
学校および日本学生支援機構(JASSO)からの情報がほとんどを占め、情報に偏りが生じやすい傾向がうかがえた。
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