ローソン決算、コロナ前後でコンビニ、成城石井、エンタメなど各セグメントはどう変化した?エンタメ・金融事業も回復傾向(3/3 ページ)

» 2022年04月12日 12時10分 公開
[ITmedia]
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成城石井は好調 エンタメ、金融事業も回復傾向

 スーパーの成城石井はコロナ禍以降引き続き好調で、営業総収入は1086億3200万円(前年比105.4%)だった。コロナ禍前の20年2月期の営業総収入は931億1900万円であり、コロナ禍以降巣ごもり需要に応えながら増益が続いている。21年10月以降の緊急事態宣言解除に伴う売上低迷はあったが、セントラルキッチンで製造している自家製の総菜やデザートが好調で、引き続き増収となった。

ローソン 成城石井(公式Webサイトより)

 コンサートチケットの販売や、HMV店舗等での音楽、映像ソフトの販売、ユナイテッド・シネマズの運営を行うエンタテインメント関連事業は、引き続き外出自粛の影響を大きく受けているものの、営業総収入629億9600万円(前年比108.8%)だった。コロナ禍前の853億4600万円と比較すると戻りきってはいないが、オンラインライブチケットやNFTサービスの取り扱いを開始するなど取り組みの幅を広げ対応していく。

 ローソン銀行の運営を行う金融関連事業の営業総収入は336億300万円だった。こちらも、依然としてコロナ禍前の340億8900万円という水準には届かないものの、前年比106.4%と改善している。提携金融機関の拡大やローソン銀行ATMのサービス拡充を強化したことが要因だ。

 海外事業の営業総収入は800億3900万円(前年比130.5%)だった。

 同社は中国を中心に東南アジア、ハワイなどでローソン店舗の展開を強化している。特に注力している中国では、前年比1216店舗増と、コロナ禍でも好調だ。竹増貞信社長は「現状4560店舗のところ、累計6000店舗の出店を目指す。ロックダウンの状況も判断しながら、加盟店のオペレーションも含めて責任を持って対応していく。ロックダウン明けの反動で消費が盛り上がることに期待している」とコメントした。

ローソン 2021年9月時点の中国におけるローソン出店状況(出所:リリース)
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