そしてEVシフトは22年に入って一層加速している。
CPCAが4月11日に発表した3月の乗用車販売台数は、前年同月比10.5%減の157万9000台に落ち込んだ。
新型コロナウイルスが長春市や上海市など大都市で拡大し、物流や販売を直撃したためだが、そんな逆風下でも新エネルギー自動車(EVやハイブリッド車)の販売は同137.6%の44万5000台と大幅に伸びたのだ。
乗用車の販売に占める新エネ車の比率も、前年同月の10.6%から今年3月は28.2%に伸び、3台に1台は新エネ車という状況になっている。
CPCAは自動車メーカーの相次ぐ値上げと、上海・長春のロックダウンの影響で4月の販売台数が大幅に減少すると予想するが、中長期的にはガソリン高が追い風となり、EVへの買い替えの流れはむしろ強まると見ている。
3月に10万4300台のEVを発売しシェア首位だったBYDは今月3日、3月いっぱいでガソリン車の生産を終了したと発表した。ガソリン車は日本人が思うより速いスピードで、時代遅れになりつつある。
テスラが上海でモデル3とモデルYの生産を始めたのに加え、中国EVメーカーが急成長し、中国の新エネルギー車の生産・販売は21年に急拡大した。左が生産、右が販売台数(出典:iiMedia Research、中国新能源汽車行業研究)
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