EV販売世界トップ「宏光MINI EV」に政策変更の暗雲 〜上海市が優遇政策から除外浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(1/4 ページ)

» 2021年05月27日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

 2020年から21年にかけ、中国のEV市場を大いに盛り上げた立役者といえば米テスラが真っ先に浮かぶが、そのテスラを上回る勢いで売れているのが、上汽通用五菱汽車の「宏光MINI EV」だ。

 明らかに女性をターゲットにした軽自動車のような外観は、日本の消費者とも親和性が高く、最近は日本メディアでも度々取り上げられている。

 中国人オーナーとの深刻なトラブルが露呈してブランドイメージに影響が出ているテスラを横目に、カスタマイズバージョンを次々に発表し、さらなる上昇気流に乗ろうとしていたMINI EVだが、今月に入って上海市のEV普及政策の対象から除外され、販売が一時停止されるなど混乱が生じている。

上汽通用五菱汽車の「宏光MINI EV」。明らかに女性をターゲットにした軽自動車のような外観と低価格により、EV市場の販売台数で世界首位に立った
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.