PayPay、ポイントを10月グループ外解放へ 楽天ポイント対抗目指す金融ディスラプション

» 2022年04月26日 15時30分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 PayPayは4月26日、10月以降「PayPayポイント」をグループ外へ解放することを明らかにした。加盟店が、付与できる共通ポイントへの進化を目指す。加盟店は、PayPayポイントを購入し、顧客に付与したり支払いに利用できるようにするなど、マーケティングに活用できるようになる。

 PayPayは4月1日、ポイントの名称をPayPayボーナスからPayPayポイントに変更。グループのYahoo!カードはPayPayカードに名称を変更すると共に、付与するポイントをTポイントからPayPayポイントに切り替えた。ソフトバンクやヤフージャパンでもPayPayポイントを付与する方向に切り替えており、グループ全体で取り組む。LINEポイントとの統合についても、現在協議中だという。

 ポイント市場は総額で約2兆円。うち、共通ポイントと呼ばれる楽天ポイント、Tポイント、dポイント、Pontaポイントは1兆円程度だ。トップの楽天ポイントは年間発行額が4700億円だが、「すでに2位にあたるポイントを発行している」とPayPayの中山一郎社長は言う。

 「グループ全体で取り組んでいき 2023年には発行額1位のポイントを目指す」(中山社長)

PayPayの中山一郎社長

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.