和歌山・熊野古道に無人のヴィラ型コンテナホテル ピザ窯や燻製窯を用意4月28日オープン

» 2022年05月02日 10時10分 公開

 総合不動産ディベロッパーの日本ユニスト(大阪市)は4月28日、和歌山県田辺市の熊野古道沿いにコンテナハウスヴィラ「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」をオープンした。熊野古道の参詣道である中辺路沿いに「泊まり歩ける宿」を計4カ所設置する計画の第2弾。さまざまな観光目的の人が楽しめる宿として訴求する。

ヴィラ リトリート体験ができるブランドの第2弾

 「SEN.RETREAT」は、自然の中でストレスをリセットする「リトリート体験」ができる無人運営宿ブランド。「歩いて、遊んで、夢中で休んで。」をコンセプトに、21年10月には第1弾となる、空き家をリノベーションした一棟貸し宿「TAKAHARA」を標高300メートルの山間にある中辺路町高原に開業した。

ヴィラ 焚き火を囲めるテラス

 新たにオープンした「CHIKATSUYU」は、非日常を味わえる空間としてバーベキューや映画鑑賞、ヨガもできるプライベートガーデンや焚き火でマシュマロ焼きが体験できるテラスを用意した。

 クラウドファンディングで製作したピザ窯と燻製窯では、宿泊客自身で生地からこねて焼けるピザや、ベーコン・チーズ・ナッツの燻製のほか、地元で捕獲された鹿を使った犬用ジャーキー作りも楽しめるという。

 また、客室となるコンテナは7棟を用意。いずれも外から直接部屋に出入りでき、密を避けられる点も特徴だ。

ヴィラヴィラ 映画や本格石窯でピザを楽しめる

 夕食は、お客が料理する「プリペアードスタイル」とした。溶岩プレートを使ったバーベキューではブランド牛「紀州和華牛」を用意。野菜のチーズフォンデュやアヒージョなども提供する。

 朝食にはホットサンドと、近露の自家焙煎珈琲店「CABELO」から取り寄せた有機栽培コーヒーを、宿泊者自身で豆から挽いて楽しめるようにした。

ヴィラ ブランド牛を溶岩プレートでバーベキュー

 「地産来消」を実現するため、和歌山の食材を使用したみかんジュースや梅サイダー、地元のクラフトビールなどを提供する。ドリンク代金は宿泊料金に含まれており、好きなだけ楽しめ持ち帰りも可能とした。就寝前にはハーブティーも楽しめるという。

ヴィラ 地元食材を活用したドリンク各種は持ち帰りも可能

 客室は、6人用プライベートガーデン付きコンテナ(36平方メートル・犬宿泊可)を2棟、4人用プライベートガーデン付きコンテナ(27平方メートル)2棟、4人用ルーフトップテラス付きコンテナ(27平方メートル)1棟、2人用トレッキングコンテナ(13平方メートル)2棟を用意した。

 料金は、2人用コンテナが1人8000円〜、4人用コンテナは施設利用料が2万4000円〜、サービス料1人7500円〜、6人用コンテナは施設利用料3万2000円〜、サービス料1人8000円〜とした。

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