課題は、もうひとつある。米国店の場合、客の8割は週末に利用している。つまり、月〜木曜日は閑散としているので、その穴を埋めていかなければいけない。その解決策として期待しているのが、「パーティールームの活用」だそうだ。
例えば、学校やクラス単位でパーティールームを利用したとしよう。そうすると、平日の稼働率がアップするだけでなく、初めて利用した子どもの中には、家に帰ってこんな会話をするかもしれない。「ラウンドワンでのパーティーは楽しかったよ。今度、連れて行ってよ」と。会社であれば、平日の夜に利用してもらう。利用した親の中には、家に帰ってこんな会話をするかもしれない。「今度、ピザを食べながら、ボウリングでもしようか」と。
とはいえ、平日の稼働率を向上させることは簡単ではない。ラウンドワンのようなレジャー施設が抱える「積年の課題」と言っていいだろう。これまでも、あの手この手を使って、集客にチカラを入れてきたにもかかわらず、平日に楽しんでいる人は少ないからだ。
さて、今後の展開はどのように考えているのだろうか。22年度に5店舗を増やして、さらに10店舗ほど出店するために、現在交渉中だという。このペースで増えていけば、10年以内に日本と米国の立場が逆転しそうである(つまり、店舗数が上回る)。
クレーンゲームのように、米国人のハートをがっちりつかむことができれば、日本発の装置産業はまだまだ大きくなりそうである。……はっ! 「クレーンゲームのアームの握力は弱いだろっ!」といった突っ込みは、ご遠慮ください m(__)m
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