人気ゲーム「テイルズ オブ」シリーズのスマホゲーム「テイルズ オブ ルミナリア」のサービス終了が発表されました。同シリーズは、バンダイナムコエンターテインメントの看板の一つだけに、2021年11月に配信されてから9カ月での“打ち切り”にファンだけでなく関係者からも驚きの声が挙がりました。
「テイルズ オブ」シリーズは、派手なオープニングムービーやアクション性の高い戦闘、ストーリーなどが特徴のRPGです。「ルミナリア」は21人のキャラクターがいて、大作感がありました。ライバルの大手ゲームソフト会社の社員は「外から見ただけの話だが、思い切った判断というのが第一印象。収益面だけでなく、開発の事情などもありえるように、理由はいろいろあるだろう。スマホゲーム市場の厳しい状況の1つ」と説明しています。
ただしスマホゲーム市場が大変なのは、近年指摘されていることです。「ファミ通モバイルゲーム白書2022」によると、2021年の世界市場規模は約9兆2000億円(うち日本だけで約1兆3000億円)で、新型コロナウイルスの感染拡大の「巣ごもり需要」を追い風に前年比18.7%増となりました。
一方でスマホゲームは、ランキングの売り上げ上位は、同じ顔ばかりです。2021年2月にサービスを始めた「ウマ娘」以外は、「Fate/Grand Order」「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」と見慣れたタイトルばかりです。
スマホゲームの売り上げランキング上位に食い込むには、知名度の高いコンテンツを投入するのが有効で、当然ハイレベルの激戦になります。2020年8月には「ラブプラス EVERY」、2021年7月には「サクラ革命」が、いずれも1年もたずにサービスを終了しています。「ルミナリア」が特別というわけではありません。
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