神戸・三宮に高さ163メートルの複合施設 新バスターミナルやラグジュアリーホテルが入る新たなランドマーク(2/2 ページ)

» 2022年06月09日 11時00分 公開
[ほしのあずさITmedia]
前のページへ 1|2       

新たなランドマークとしてホール機能やラグジュアリーホテルを導入

 低層部分にはバスターミナルのほか、神戸市のホール機能や図書館機能、商業機能、屋上庭園を複合的に配置し、来訪者がさまざまなアクティビティを楽しみながら回遊できるようにする。屋外歩廊空間(2階レベル)から、10階の屋上庭園までをつなぐ立体歩行者動線「バーティカルパッサージュ」を設け、各機能の回遊性も高めるという。

 また、防災都市・神戸を象徴する防災拠点として、災害時にはホールなどで帰宅困難者の一時滞在の受け入れやバスターミナルでの代替輸送を行い、三宮駅周辺地区の防災機能を強化する。

神戸 施設の構成(出所:プレスリリース)

 高層部分には、海・山を一望できるラグジュアリーブティックホテルとハイグレードオフィスを導入する。ブライダル業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区)が、24〜32階に神戸初となるラグジュアリーブティックホテルを展開(関連記事)。

 東京・渋谷の「TRUNK(HOTEL)」を運営するノウハウを生かし、新たなホテルブランド「EVOL HOTEL(仮称)」を出店。高さ約150メートルに位置し、六甲山やポートアイランドなどを一望できるホテルに、60超の客室やテラス付きレストラン、最上階にはプールやスパなどを完備する。

神戸 ホテル客室イメージ(出所:プレスリリース)

 施設全体を通して、神戸の魅力を生かした建築や公共空間のデザインを採用し、神戸市民が親しみと誇りを持てる場所として創出する。

 低層部分は、木調の意匠や竹籠、格子などの伝統工芸をモチーフとした外装に、暖かみのある素材や色彩を採用する。高層部分では、水平ルーバーなどにより低層部分との一体感を生み出し、神戸の山並みとの調和を図るとともに建物全体でシンボリックかつランドマーク性の高いデザインを実現する。

神戸 竹籠をモチーフとしたデザイン(出所:プレスリリース)
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.